僕も幻想にハマっていた、そして退職したー「「やりがいのある」仕事という幻想」(森博嗣)

森博嗣さんの「やりがいのある」仕事という幻想を読みました。

転職や退職を考えている若い会社員におすすめの一冊です。
就職活動をする学生も、間違った会社の選択を避けるために読んでおいたほうがいいと思います。

僕は5年ほど勤めた会社を辞めるわけですが、その理由が本書に端的に説明されています。

見せかけの「楽しさ」や「やりがい」を作ってしまうから、現場で実態に気づいた若い社員は、「こんなはずじゃなかった」と辞めていく。

入社前後はこの見せかけの「やりがい」を信じていました。そして辞めました。
リクルーターや採用担当者の言うことを鵜呑みにして、自分で考えることをおろそかにしてしまった結果だと反省しています。

大学も就職も結婚も、少し背伸びをしてしまった、と後悔する人もいた。つまり、みんながすすめるから、みんなが凄いと言うから、みんなが羨ましがるから、という理由で選んだものだから、自分に合っているかどうかが二の次になってしまった、ということらしい。

大学院と就職は誰だかわからない「みんな」にとらわれていました。

「みんな」との比較は際限がありません。「みんな」は変化するからです。

例えば、会社員であれば同期を比較対象とすると思います。

同期の中で優れていたいと思っている人がいたとして、その人はトップになったら満足するでしょうか。

違うはずです。

同じようにトップになった人たちが出世してくるから、今度はそういった人が「みんな」になります。

そうやって「みんな」の中で競っていると、いずれ限界がきます。

人生に疲れたのか、自殺してしまった人もいる。仕事が上手くいかなかったというわけでもない。ローンはあるけれど、お金に困っていたわけでもない。ただ、会社、家族、子供、ローン、両親、いろいろなものに少しずつ縛られて、身動きできなくなっていた。気づいたら、自分の自由なんてどこにもなかった。ただただ、働いて、毎日が過ぎて、酒を飲んで、疲れて眠るだけ、その連続に堪えられなくなるらしい。これは、どこで間違えたのだろうか?

自分でどういった人生を歩きたいかを考える。そうやって考えて行動したら引用のような人になるとは思えません。

もっと早く出会っていれば、もっとはやく「みんな」の呪縛から開放されていたかもしれないなぁと感じる本でした。

ただ、会社などの渦中で読んでも考えが変わったのかは多少疑問もあって、「そうはいっても難しい。」と思ってしまいそうです。

結局のところ、自分で気づき、自分で考えるしかありません。

 

ほな。


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